私が「テニスの王子様」の夢小説を読んでたら、パパが話しかけてきた。
「おいスミレ、さっきからパソコンずっと見てなに読んでんだ?」
「テニプリ」
「なんだそりゃ?天ぷら料理のレシピか?」
「違うよ。『テニスの王子様』って漫画あるでしょ、アニメにもなってるやつ。あれのドリームよ」
「なんだそりゃ?」
「んもうめんどくさいな…あのね、主人公の名前を自分の名前にしたりしてその世界に入って楽しむことができるWEB小説のことをドリーム小説っていうの」
「ふーん、じゃあお前はスミレだからこの話の中のスミレってやつになってんのか?」
「違うわよ!それはもともと話の中にスミレってひとが出てるの!私はヒロイン桜乃で、ここでは『おりょう』にしてるのよ」
「スミレってひとがいるのならそのまんまでいいじゃないか」
「そのひとは58歳のおばあちゃんなのよ!!」
「お前がつけた名前の『おりょう』のほうがずっとおばあちゃんみたいな名前じゃないか」「いいのよ!リョーマには『おりょう』が一番似合ってるんだから」
「それは坂本龍馬のほうだろう」
「いいじゃん『竜馬がゆく』好きなんだから」
「ふぅん。テニスかぁ、パパも昔は得意でな、学園ですごい人気だったんだぞ。ほれ、お前も知ってるだろ、錦戸の亮おじさんとふたりで『スマッシュブラザーズ』って呼ばれたりして。モテたなぁあの頃は…」
「で、今は落馬した王子様ってわけね」
「ひどいなぁお前も。お前みたいなやつのことを腐女子っていうんだろ?」
「私は夢女子よっつ!!」

